インプラントは、
インプラント手術の経験豊富な歯科医師が手術前の診断や治療計画をきちんと立てて手術を行い、患者さんも指示に従っていれば、
めったに失敗が起こることはありません。ただ、
インプラント手術の成功率も100%ではありません。

インプラント手術を受けたとき、順調にインプラントと骨が結合した場合はいいのですが、
予期していなかったトラブルに遭遇することがあります。この場合、歯科医師の技術に問題はなく、骨質や既往歴(糖尿病・喫煙歴など)により、予後がよくない患者さんに対して行う
物理療法が有用なケースが多々あります。

この
物理療法とは一般的に
骨折治療器といい、整形外科領域では以前からよく使われています。簡単に言うと、
骨折を早く治す器械です。

サッカーのベッカム選手や、大リーグの松坂投手などプロスポーツ選手の
驚異的なスピード回復に大きな役割を果たしている治療器です。
この
骨折治療器は歯科の領域でも有効だといわれています。しかし、四国内では、臨床に応用している歯科医院はまだまだ数少ないようです。
インプラントにおいてはフィクスチャー(人工歯根部品)の予期せぬ動揺への対応やフィクスチャー周辺骨の形成期間の短縮、審美性の向上などに有効です。また顎関節症や歯列矯正、歯周病にも有用だという研究が日本全国の歯科大学でも進んでいます。

現在インプラント手術を行う歯科医院は大変増えてきました。それと同時に
トラブルが増えているのも事実です。私たちインプラント執刀を行う歯科医師には患者さんの
手術後のトラブルに多角的に対処できる技術と経験が求められています。